品川・御殿山情報

2017.04/06

一福桃:
かりがね茶とどら焼きで幸せな一服を

お店は、北品川商店街の延命院一心寺の隣にあります。

北品川商店街を歩いていると鼻腔をくすぐる、香ばしくて甘い香り。それはきっと「一福桃」の“名物”の香りです。その名物とは、銅板でひとつずつ焼き上げるどら焼き「福かさね」。厳選された日本茶と「福かさね」で、ほっこり休憩しませんか?

お土産にもぴったりな日本茶パックも。

オープンは2015年9月。生まれも育ちも品川という岩本佳子さんが、急須で淹れた日本茶のおいしさを伝えたいと思い、慣れ親しんだ北品川商店街でお店を開いたのが始まりです。店内には、日本茶アドバイザーの資格をもつ岩本さんが選んだ日本茶や和菓子が並び、奥には喫茶用のテーブル席が用意されています。

金平糖など、かわいいお茶請けも購入可能。

玄米茶やほうじ茶、和紅茶など、お店でいただけるさまざまな日本茶のなかでも、一番のおすすめはかりがね茶。玉露など、高級茶のやわらかい茎を使用したお茶ですが、こちらでは一煎目、二煎目と湯を注ぐごとに変わる味わいを急須で気軽に楽しむことができるのです。

等間隔かつ同じ大きさで、生地が銅板の上に注がれます。

岩本さんが「淹れ方によって味わいが変わるのが面白い」というように、日本茶は湯の温度や蒸らし時間によって味がまったく異なります。お店では、ポットの湯を一旦器に移して冷ましてから、茶葉を入れた急須に注いで1分半蒸らすことを推奨。そうすることで、茶葉の甘みと香りがしっかりと抽出されるそうです。

見ているうちに、少しずつ気泡が出てきました。

そんな日本茶と一緒に味わいたいのが名物「福かさね」です。京都の老舗店から取り寄せた水飴や新鮮な小麦粉や卵など、こだわりの材料を合わせた生地を、銅板で一つひとつ焼き上げます。生地の間に挟む餡も、もちろん手づくり。基本はつぶ餡ですがこし餡や白餡が並ぶときもあるとのこと。

こんがりといい色に焼きあがったら裏返し。 餡も熱伝導率の高い銅製の鍋で手づくりしています。

焼きたての「福かさね」は、こんがりと焼いた表面がサクッと香ばしく、ほんのりとした苦みがあり、中は弾力があってふっくら。噛みしめると餡の甘さがしみじみと口のなかに広がります。その余韻に浸りながら、清涼感のあるかりがね茶を口に含むと幸せな気分に。

「一福桃」の焼印を生地にジュッと押します。

ホッと一息つきながら「日本人でよかった」と思わずにはいられない。「一福桃」は、まさにそんなお店。普段はペットボトルのお茶を飲んでいる人も、きっとあらたな日本茶のおいしさを発見できるはずですよ。

「福かさね」と日本茶が一緒に楽しめる「いっぷくセット」550円。

「福かさね」と日本茶が一緒に楽しめる「いっぷくセット」550円。

マイボトルに日本茶を入れてもらうこともOK。

マイボトルに日本茶を入れてもらうこともOK。

名称
一福桃
住所
東京都品川区北品川2-4-18
TEL
03-3471-8352
営業時間
10:00〜17:00
定休日
不定休
URL
https://www.facebook.com/ippukutou/